栃木県の桐の取引状況(2019)

 

桐材にはさまざまなメリットがあり、需要は拡大している現実がありますが、取引状況に関しては減少しています。かつては積極的に栽培されており、栃木県での栽培状況は豊富にありました。現在は国内材の使用が減少し、外材の輸入が増えていることも大きく関係しているようです。また栽培環境が整備されておらず、需要に対して供給が追いついていません。栽培技術が若い世代に伝えられていけば、今後は取引状況が増えていく可能性はあります。

 

桐は栽培に長期を要するのが特徴で、25年程度かかることがありました。現在は新種が登場しており、5年ほどで成木になるのが特徴ですが、まだまだ普及率は高くはありません。桐の栽培技術を伝承する人が減少しているのは、取引状況を減少させる最大の理由でしょう。栃木県での栽培量や蓄積量は少なく、全国的に在庫が多いのは東北地方になります。遠方から建材の取り寄せをすると高額な費用がかかりますので、家づくりには積極的に使用されているわけではありません。

 

ただ調湿性に富んでおり、虫やカビの発生を抑えられるのでタンスにはよく使用されます。湿度を適度に調整してくれますので、快適な空間づくりに最適です。建物に桐材を使用することにより、夏は涼しくて冬は暖かい環境を実現できるでしょう。こうしたメリットが見直しされることで、着実に需要は高まっているのです。ただ供給量が少ない現実がありますので、建材が不足している現実があります。

 

栃木県は夏場になると非常に暑くなるため、桐を使用した建物は理想的でしょう。軽量で強度に優れていますので、耐久性を高めるためにも役立ちます。木材の強さによって家の耐久性や耐用年数などは左右されます。少しでも丈夫な建物にするためにも、桐という建材は非常に重宝するのです。調湿性に優れていると害虫が寄り付きにくいので、食害を防ぐことにもなるでしょう。高温多湿の日本では害虫から家を守ることが建物の寿命を長くするコツです。

 

 
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