大阪府の桜(の木)の取引状況(2019)

 

大阪府は関西の中心都市と言うイメージがあり、日本有数の商業地域でもあります。また、観光地でも非常に有名な地域となっているため、桜の本数は多いのですがそのほとんどが観賞用であり、また大切に育てられていると言うイメージが強くなっています。林業とは程遠いイメージを持つこの地域ですが、実際には全体の31%が森林となっており、さらにその49%が木材を生産するための人工林となっている事はあまり知られていません。
大阪府の人工林はそのほとんどが杉や檜を栽培するために植林されたものであり、現在でも杉や檜が主要な木材となっていますが、近年では木造住宅が減少する傾向があるため、これらの生産は一時期に比べて決して積極的なものではありません。むしろその他の種類に変化している傾向もあり、その中でも桜は近年非常に注目されているものとなっているのです。
桜は様々な地域で非常に重要な大きくなっており、全国の林業家も単に木材を生産するだけではなく全国の林業家も単に木材を生産するだけではなく、観賞用の苗木を育てることも重要なものと考えている傾向があります。美しい花を咲かせる桜は市場では比較的高額で取引されており、苗木も様々な場所で需要が大きくなっていることから、その生産が非常に芳しくなっているのです。
さらに桜の木材も非常に需要が増えているものです。古くから桜は建材には適していませんが、様々な芸術的な造形物を作る素材には広く利用されてきました。そのため木材の需要も非常に多く、さらに様々な目的に利用されることから非常に効果的な生産物となっているのです。
桜の木材は虫食いが比較的頻繁に起きるため、素材の安定性はあまり好ましいものではありません。そのため建材に求められる高い強度を維持することが非常に難しいのですが、美しさを重視する調度品などには非常に適したものとなっています。そのため観賞用の苗木と合わせて桜の木の需要が非常に大きくなっており、大阪府でもその取引状況は近年特に大きなものとなっているのが特徴です。

 

 
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