石川県の桜(の木)の取引状況(2019)

 

石川県は自然に恵まれている県です。
森林面積は県土の約7割を占め、その多くが民有林となっています。
戦後になって造林面積が拡大し、人工林率は40%に達します。
人工林ではスギが最も多く、約7割を占めます。
広葉樹を主体にした天然林は森林面積の約6割を占め、大部分が自然の推移に委ねられています。
優れた自然を満喫するために、県外からも多くの観光客が訪れます。
森林地域は野外のレクリエーション場にも活用されています。
石川県といえば金沢の桜が有名です。
特に有名なのが兼六園の桜です。
兼六園は日本三名園のひとつで、1年を通して美しい景観を楽しむことができます。
園内には400本以上の桜があり、4月上旬になると無料で開園します。
石川県輪島市には奥能登を代表する桜の名所があります。
一本松公園は、日本海を臨みつつ花見を楽しむことができます。
能登さくら駅は、プラットホームの両脇に桜の木が並んでいます。
春になると美しい花のトンネルができ、多くの花見客で混雑します。
サクラ類の木材は耐久性が高く加工がしやすいのが特徴です。
和風家具や器具、楽器などによく使われています。
材面が不均一なので、装飾的な用途にも適します。
石川県では桜の木も人気が高く、取引状況は安定しています。
県では石川県産材活用推進プロジェクトチームを設置していましたが、平成22年10月に公共建築物における木材利用の促進に関する法律が施行されたことで県の取り組みがさらに強化されつつあります。
県産材需要の拡大に努めたことで、目に見える成果が出ています。
県が実施した公共建築物の整備や公共土木工事などにおける県産材の利用状況については、石川県産材活用推進プロジェクトチームがまとめています。
利用状況はネット上でも公開されているので、どのような建物に県産の木材が使われたか把握することができます。
木材は種類によって用途がことなります。
優れた木材を適した場所で活用することで、さらに需要が伸びると期待されています。

 

 
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