青森県の桜(の木)の取引状況(2019)

 

青森県は本州の最北端となり、その気候が非常に寒いことから松などの針葉樹が植林されている印象が強いのですが、その他にも様々な種類の木が植林されています。古くから木材の生産は非常に積極的に行われており、県域の64%が森林であるのに対し、人工林が43%であることも盛んにその生産を行なっている証明です。青森県は古くは未開の地でも知られており、過去に開拓を行って現在の産業が活発な地域に変貌したと言う歴史もあるため、木材の生産に関しても積極的に開発を行い、杉などの住宅の建築に使用する材料を積極的に生産してきた地域ではあります。昨今では木造住宅に使用するために国内産の杉を利用する事はあまりなくなり、安価な海外のものを利用することが増えているほか、住宅自身が木造だけでなく様々な洋風建築も増えていることから、生産量に対してその需要が減少している点が青森県の木材業界の大きな課題となっているのです。
この課題を解決するために様々な種類の木々を植林し様々な用途に利用することが行われており、その中でも桜は花が美しく、利用をしなくても植林したいと言う人が多いことから非常に積極的に生産が行われている実態があります。桜は日本人にとって非常に大きな意味を持つものであり、春にその花を鑑賞することでも世界的にも類を見ないほど盛り上がるものですが、桜は様々な家具や調度品を作るために非常に重要な材料でもあり、特にその木目の美しさと木肌の特徴が高級さを醸し出すため、非常に高額で取引されるものとなっているのです。青森県では観賞用の桜も多いのですが、その他にも家具などを製造するための重要なものとなっていることから取引状況が非常に大きくなっているのです。
桜の木は非常に耐久性が高く、また加工が容易であることから、高級家具などの複雑な造形を行う際にも便利なものであり、そのために青森県の桜の取引状況は近年特に芳しいものとなっている傾向があります。

 

 
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