滋賀県の桜(の木)の取引状況(2019)

 

滋賀県と言えば琵琶湖で有名であり、県土の半分がこの琵琶湖で占められていることから木材の生産は決して活発ではないと思われがちですが、実際には杉を中心とした様々な木材の生産が行われている点が特徴です。むしろ積極的に植林を行い生産を行っている地域でもあり、県域の51%が森林となっており、そのうち42%が人工的に植林を行い木材生産を行っている人工林となっています。
その中でも近年非常に注目されているのが桜です。桜は花が美しいことで日本人にとっては非常に特別な意味を持つ樹木ですが、木材としても非常に美しい特徴を持つものとなっており、家具などに利用されることが多くなっているものでもあります。独特の木目を持ち、黄金色のような木肌となっているので高級感が溢れるかぐや調度品などに利用することができると注目されているのです。
さらに端材は燻製などのチップに利用すると非常に香ばしい特徴的なものとなるため、これは日本だけでなく海外でも広く利用されるものとなっており、ほとんど捨てるところがない貴重なものとなっているのも特徴です。そのため近年では全国的に桜の木を利用した様々な用途が生まれており、その需要も非常に高まっている傾向があります。
滋賀県でも効果的に桜を利用しようとする動きが高まっており、その取引状況は非常に芳しいものとなっているのが特徴です。桜を利用することで美しい家具を作ることができることから、これまで杉などを栽培しその取り扱いに困っていた林業家が桜を取り扱うようになっていると言う例も多く、滋賀県での桜の取引状況は近年非常に大きな伸びを見せているのです。
滋賀県は、琵琶湖を中心として様々な産業が盛んな地域でもあります。特に湖の水産業が盛んと言うイメージを持つ人も多いのですが、実は林業も古くから盛んであり、木造住宅用の木材を栽培している傾向も強くなっていました。しかしその中で桜は非常に効果的に利用できるものと注目され始めており、その取引状況は年々好調な推移を見せています。

 

 
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