埼玉県の桜(の木)の取引状況(2019)

 

埼玉県も桜の観賞が楽しめる地域ですが、東京に近く千葉や神奈川に近いことから、影に隠れて目立ちにくい印象が少なからずあります。
それでも、名所が揃っていて観光客を呼べるほどですし、地元の人でも場所によって異なる景色が楽しめますから、毎年飽きずに観賞可能です。
さいたま市内にある大宮公園の桜は、約1千本もの木々が来場者を出迎え、そして視界を覆い尽くすスケール感で時間を忘れさせます。
少し歩きますが、最寄り駅から10分ほどの場所ですから、アクセス性が良好で遠方からも多く人が訪れます。
大宮第二公園の桜は池の近くに咲く様子が親しまれていて、埼玉県の数ある名所の中で県外屈指のスポットの1つです。
土手に桜が植えられていますから、少し見上げるような角度で立体的な観賞が楽しめます。
他にも、与野公園や秋ヶ瀬公園、岩槻城址公園や川越公園など、子供も足を運びやすい場所に名所が多くあります。
埼玉県における桜の木の取引状況は、さいたま市の各地に点在する木材店を中心に、他の木材と合わせて流通している状況だといえます。
突出する流通量ではありませんが、決して小さくない需要のニーズに応える為に、各地から仕入れて流通を行っています。
仕入先は特定の地域ではなく、その時の状況に応じて、流通価格や供給量と相談しながら決められていると思われます。
勿論、埼玉県内の桜の木がそのまま流通したり、売買される取引状況もあるでしょう。
出荷と入荷でいえば、埼玉県は元々木材の伐採が盛んではないので、後者の入荷量の方が上回ると考えられます。
東京は殆どを入荷に頼っていますし、千葉県や山梨県もあまり出荷に余裕はありませんから、必然的に茨城県以北の東北地方からの流入量が増えます。
桜の木自体は全国に分布しているので、関西以南から埼玉県に入ってきたり、沖縄から流入する木材があってもおかしくないです。
このように、埼玉県には桜の木の需要がそれなりにあって、関東以外から入荷して市場に出回る分が少なくないと見られます。

 

 
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