香川県の桜(の木)の取引状況(2019)

 

香川県は四国の最も北東側に位置し、周囲を瀬戸内海に囲まれていることから非常に気候が温暖で穏やかである点が特徴となっています。そのため様々な特徴的な農産物が生育する地域となっており、非常に過ごしやすい気候であることも大きなメリットとなっている地域です。
海に面しているイメージがある香川県ですが、山林面積は意外と大きく、県域の47%が山林で、杉や檜などを中心に様々な木材が植林されており、林業も古くから盛んな地域となっていました。そのほとんどは住宅の建築が目的で植林されたものであり、現在でもほとんどの木材が杉や檜となっていますが、近年ではその需要が非常に落ち込んでおり放置された山林も増えていることから大きな問題となっています。
その中で近年取引状況が好調なのが桜です。桜は花を楽しむと言うイメージがありますが、木材の価値も非常に高く、特に高級家具などには広く用いられてきた歴史があります。独特の色合いを持ったその風合は使う人の心を和ませると言う特徴を持っており、さらに加工もしやすいことから古くから様々な目的で利用されてきました。しかも独特の香りを持っていることもあり、部屋の中に置くだけでその香りが部屋の中に充満し非常になごやかな雰囲気を醸し出してくれるものとなるのも桜ならではの特徴となっています。
香川県でも桜の栽培が近年非常に盛んとなっており、杉や檜とは異なる様々な特徴を持っていることから非常に注目されるものとなっているのが特徴です。また花を楽しむこともできるものであることから、お花見などに利用した後これらを木材に加工し様々な家具などに使用することで、2度有効に利用することができるものとしても注目されているのです。これまで杉や檜を中心に栽培をしてきた林業家の中でも、近年桜に注目している人が増えており、香川県では桜を積極的に利用する動きが強まっており、これが取引状況の好調な推移を後押しする動きとなっています。

 

 
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