岩手県の桜(の木)の取引状況(2019)

 

岩手県は美しい自然の景色と相まって、桜の花がとても映えることで有名な県です。
毎年春になると県内の各地から人々が訪れ、近隣の県からも足を運ぶ人がいます。
また、観光で訪れる国内外の人達も同様に、外に出て各地の名所を回ったりするのが定番です。
岩手県で桜の観賞をするなら、遠くに岩手山が見える高松の池が狙い目です。
池のほとりを囲むように咲く桜の後ろに、背景として岩手山が存在する形なので、非常に遠近感があって奥行きのある風景が楽しめます。
池に映る姿も美しく、穏やかな時間が流れますから、岩手県で春の訪れを感じるのに最適なスポットだといえます。
岩手山は桜の背景の定番で、小岩井農場や為内の一本桜といった名所にとって、なくてはならない存在になっています。
桜の取引状況ですが、自然環境が豊かで自生する木も少なくない岩手県では、あまり県外に対する需要はないと考えられます。
これは岩手県に限るものではなく、全国各地でポピュラーに存在する木の種類ということもあって、積極的に流入する取引状況にはなりにくいです。
ただし、目に見える桜の木を全て切るわけにはいかないので、需要を見ながら必要に応じて県外から取り寄せられています。
フローリングの需要は少なからずありますが、床材に桜を選ぶケースは限られるので、やはり全体的な需要はそれほど大きくないと見ることができるでしょう。
取引状況は落ち着いているので、例えば岩手県で木材を販売するビジネスを考えると、他の種類も並行的に取り扱う必要があると思われます
逆に、岩手県で伐採された木も、そのままだと県外では売りにくいと捉えるのが妥当です。
需要に合わせて加工を行なえば、県外の需要に応える商品になりますから、そういう部分で取引状況を変えられる可能性はあります。
いずれにせよ、岩手県は名所揃いで観賞して楽しむのが一般的なので、加工品の流入は問題がないとしても、伐採して出荷するには相応の理由が必要となるでしょう。

 

 
トップへ戻る