岡山県の桜(の木)の取引状況(2019)

 

岡山県は自然に恵まれた県のひとつで、
岡山の木材流通を調べてみるとヒノキが約6割と最も多く、スギの3割と合わせて約9割を占めています。
桜の木は、その他の6%に入ります。
桜の木は強度があり安定性が高く、加工もしやすいため取引状況は安定した状況にあります。
他の県と同様に、岡山県も桜を愛する人が数多く存在します。
岡山県真庭市には有名な一本桜があります。
新日本銘木100選にも選ばれた美しい桜は、樹齢が1000年以上です。
4月初旬の見ごろ時期になると、遠方からも多くの観光客が訪れます。
最近は国内の観光客だけでなく、海外の観光客も増えています。
岡山県には国産材専門の工場が60工場以上あり、全体の約8割を占めています。
県の木材需給量は製材用が約7割を占め、製品の販売は木材販売会社や木材市場が多いです。
最近は総合商社への出荷も増加の傾向があります。
昭和55年以降は木材価格が低調に推移し、住宅着工戸数の伸びによって平成2年までは持ち直します。
その後は住宅様式が変化するなど様々な変化があり、価格は下降傾向にあります。
木材需要の多くが新設住宅で、新設住宅の着工戸数は減っています。
岡山県では、木を使って森林を元気にする様々な試みが行われつつあります。
森林は木材の生産だけでなく、地球温暖化にも貢献しています。
土砂崩れの防止や生物多様性の保全などにおいても、重要な役割があります。
人工林が多いですが、人工林の機能は人間が手を入れることで最大限に発揮できます。
岡山県産の木材を利用することで、森林の健全なサイクルを守れます。
林業が活性化すれば森林の適切な管理が実現し、森林の高い機能がより発揮されやすくなります。
岡山県の場合、人工林の多くが利用するのに最適な時期を迎えています。
ヒノキの生産量は5年連続日本一ですが、木を使うほど健全な森が顔を出します。
木材は環境の負担が少ない循環型資源です。
上手に活用することで、心身にも良い影響を与えます。

 

 
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