群馬県の檜葉(ひば)の取引状況(2019)

 

群馬県は谷川岳や赤城山をはじめとした大きな山々が連なっています。水上や片品の大部分は森林であり、木材を調達するには最適な環境と言えます。谷川岳は12月の上旬くらいから、4月の下旬くらいまで常に雪が残っていて、足元は安定しない状況です。雪がある時期はむやみに山に入っていくのは危険なので、伐採作業は一時中断することもあります。ふもとの方はそこまで天候が荒れていなくても、標高が高くなると天候はどんどん変化していきます。山の天気は変わりやすいと言いますが、これは本当なので気をつけたほうが良いです。赤城山は谷川岳ほど雪は積もらないですが、山に入ると危険が伴う時期もあります。群馬の山では杉や檜をはじめ欅、檜葉など幅広い種類の木が存在しています。取引状況も活発で、林業も盛んです。林業と共に運送会社を経営しているところが多く、山で切り出した木材を次々に運送していくトラックが一年中入りまわってます。群馬は山があるのと同時に、都心に近いというアクセスの面でも利点もあります。早朝に切り出した木材をその日の内に加工して資材として活用することが出来ます。他のエリアでは2、3日かかる工程を1日で完了させることができるメリットもあります。取引の数はそこまで大きな変化はないですが、外国産の木材に少しおされていて、価格を上げざるを得ない状況です。外国産のものは国産のものよりも安いので、優先的に消費されていく傾向があります。国産のものは旅館や注文住宅に使用されることが多いです。群馬県の檜葉は品質が高いので、人気は高いですが、価格はなかなか落ちてこないので、檜葉をたくさん使った住宅は価格が高くなる傾向があります。取引状況を見て出荷するタイミングを遅らせたり、早めたりすると上手く取引を進めていくことができます。群馬県は都心に近く、構想道路も通っているのでアクセスが良いです。そのため、関東の色々なエリアに木材を出荷することができます。

 

 
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