茨城県の檜葉(ひば)の取引状況(2019)

 

茨城県は県土の約3分の1が森林です。
森林面積の8割弱が民有林で、国有林は約2割を占めます。
民有林の多くが私有林で、戦後になり積極的にスギやヒノキの人工造林が進められます。
茨城県の森林は、県中央部から南西分にかけての地帯と県北部を中心とする山岳林地帯に分けることができます。
県北分では主にヒノキとスギの木材生産が行われ、茨城県での代表的な林業地帯になっています。
全国平均と比べてみると高齢になった森林が多く、積極的な伐採と木材利用の促進が期待されます。
県では間伐などの森林整備を進めていますが、人工林の多くが本格的な利用期を迎えています。
さらに森林整備に支援を行い、森林整備が持続的に行われるように林業経営の自立化が求められます。
木材の活用法については木材の流通と加工施設があり、県内各地の製材控除湯では経営規模が拡大しています。
今後は、県内にある施設に対して県産の木材が安定的に供給されます。
木材ではスギやヒノキが有名ですが、最近は檜葉も注目を集めています。
檜葉は抗菌効果や防虫効果に加えてリラックス効果もあるため全国的に人気があります。
取引状況も安定し、将来的にも売り上げ増が見込めます。
茨城県では、高性能林業機械の導入など生産性の向上にも取り組んでいます。
経営基盤をさらに強化し、オペレーターやプランナーなど人材の育成にも力を入れ林業就業者の技術の向上を図ります。
効率的な森林整備を推し進めるために、作業道や林道も整備します。
均衡のとれた木材の循環利用を考慮して、木を切った後は速やかに植栽を行うように支援し森林の若返りを進めます。
林業経営が難しい土地については、広葉樹化を推進します。
県有林の適正な経営と管理を続けるために民有林のモデルとなるプランを実施し、花粉の少ない苗の生産を推し進めます。
茨城県では木材需要の多くを住宅建設が占めていますが、木材産業をさらに発展させるために県産木材の利用促進にも力を入れています。

 

 
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