宮城県の檜葉(ひば)の取引状況(2019)

 

森林は、木材などの林産物の供給や水資源のかん養、災害の防止や自然環境の保全ならびに形成、保健休養などの場の提供など人々の生活に欠かせない存在です。さらに、近年の地球温暖化の観点からも森林は二酸化炭素を吸収するといわれており、世界的にも重要視されているなどの特徴があり、森林には生物の多様性を保全する役割があること、生態系の維持には欠かせない存在になっています。宮城県はこのような環境が多くある県でもあり、県内の中でも森林面積がトップになっているのは東北最大の都市といわれている仙台市です。

 

森林には地球温暖化の原因ともいわれている焚き中の二酸化炭素を吸収して固定させる働きがあるといいますが、木材は検知物に利用されることで二酸化炭素を固定し続ける特徴もあるのです。また、木材は他の建築材料と比べると、加工に要するエネルギー量が小さいため、二酸化炭素の排出量を抑制できるメリットを持っています。成長が旺盛な比較的若い森林では二酸化炭素を吸収できる量が多い、木材の利用分布を広げることで化石燃料の消費量の低減効果、二酸化炭素の排出量の抑制効果に繋げることができる、植林・伐採・木材利用といったサイクルを繰り返すことで地球温暖化への貢献に繋げることができます。

 

宮城県の森林は、人工林が全体の約53.7%、天然林は約43.5%の割合になるといわれており、人工林の中でも最も多い樹種は杉の約38.2%、天然林の中では広葉樹の約40.7%です。人工林の中にはヒノキの約2.7%も含まれているのですが、ヒノキの仲間の中には檜葉と呼ぶ樹種があり、宮城県の中での取引状況は決して多くはないのですが、檜葉の森林も少なくありません。ちなみに、檜葉を含むヒノキの森林面積は7,637ヘクタールで、檜葉の割合は少ないものの宮城県の檜葉は建築材料の中でも高級素材に分類が行われている、日本建築の住居などには欠かせない存在ともいわれているのです。

 

 
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