山形県の檜葉(ひば)の取引状況(2019)

 

山形県は県土の7割を森林が占めています。
最上川の豊かな水源に恵まれ、林産物の生産や美しい自然が県民に多くの恵みをもたらします。
現在まで独自の森林文化が築かれてきましたが、近年では地球温暖化防止対策における重要な役割も担っています。
山形県では新しい森林づくりの取り組みをスタートし、森林を再生するために適切な整備を進めている最中です。
県民による森林づくり活動も盛んです。
山形は天然のブナ林で有名ですが、ブナや檜葉など様々な樹木を含む豊かな森林を次世代に引き継ぐために森林を県民全体でサポートする仕組みづくりを推進しています。
山形県では森林の約半分が民有林で、あとの半分は国有林になります。
人工林と天然林の構成は天然林が6割以上で、前項平均を10%ほど上回っています。
ブナやスギが多く、特に天然ブナ林は日本一の面積を誇ります。
森林の蓄積量は毎年増加し、現在の蓄積総量を見ると昭和45年から2倍以上になっています。
人工林の蓄積は、4倍以上も増加しているのがわかります。
山形県では、民有林における計画的な間伐を実施しています。
間伐材の利用を推進してきたことで様々な成果が見られ、取引状況も安定した状態です。
山形県の木材需要量に占める県内素材生産量の比率は、増加傾向にあります。
昭和39年に木材輸入が自由化され、為替の変動や木材生産国の動向が国産木材の価格に影響しています。
スギやヒノキに比べると地味な檜葉ですが、細菌やシロアリを寄せ付けない強さがあります。
耐久性があり湿気に強く、腐りにくいという特性を持ちます。
日本では住宅用に使われることが多いですが、外国ではカヌーなどにも使われています。
檜葉財には主に3つのメリットがあります。
多くの菌に対して抗菌効果を発揮し、湿気による雑菌やカビの繁殖を防ぐことができます。
建物を建てるときに柱や土台に檜葉材を使うことで、シロアリ対策の薬剤が不要になります。
強い消臭作用があり、蚊を寄せ付けない忌避効果やリラックス効果も期待できます

 

 
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