熊本県の檜葉(ひば)の取引状況(2019)

 

熊本県は自然による影響が多い地域で、火山の噴火や大地震などの影響を受けています。火山の噴火は火山灰が降り積もることになりますし、これは山だけではなく麓の町や離れたところも関係ない話ではないです。火山灰は土壌の性質を変えてしまうので、無視することはできな問題です。土壌が変わり、作物が育ちにくいところになってしまうと育てられる野菜や果物の種類も減ってしまいます。檜葉もしっかりと成長することが出来なくなるので、取引状況にも悪い影響が出ます。もちろん地震による被害も非常に深刻です。成長途中だった木材は倒れてしまう可能性が高いですし、根っこが残っている状態でも大きく傾いた場合は人間の手で修復する必要があります。人件費も掛かりますし、数が多くなれば日数も掛かります。倒壊した建物の修復、建てかえのために新たな木材も必要になります。しかし、資源は無限にある訳ではないので、熊本県で足りない場合は九州から調達していきますし、それでも足りない時は日本全国まで視野を広げます。さらにそれでも不足するようでしたら輸入木材に頼ることになります。熊本県は建築資材は足りていないので、取引状況は活発化しています。多少高くても資材を集めているので、コストパフォーマンスはそこまで良くないというのが現状です。檜葉は九州ではあまり見かけないものですし、貴重な木材でもあるので、取引の価格は一昔前よりも高止まりしてます。この状況を変えるには国内の植林活動を活性化させる方法が一番効率が良いです。檜葉の場合は杉のように植林が簡単ではないので、手間と時間が掛かります。檜葉は我慢強い木で、枯死しても芯まで腐らないというほどの強さを誇ります。この強さは日本人の心に近いものがあります。自然災害が起きても協力し合って何度も立ち上がり、復興のために全力を尽くします。日本人にはこの檜葉のような我慢強さがあるから、度重なる自然災害にも負けないです。

 

 
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