島根県の檜葉(ひば)の取引状況(2019)

 

島根県は本州西部の日本海側に面したエリアで、山間部が多く人口が少ない県です。県庁所在地は松江市で有数の観光スポットでも知られる出雲大社や石見銀山などがある場所です。森林が多い県でもあり、林業が盛んに行われています。島根県の国土面積は670,824、森林面積は524,495ヘクタールといわれており、これらの面積からも森林が多い場所であることがわかります。人工林は205,350ヘクタール、森林率は78%で人工林の割合は39%です。

 

人工林は文字通り人が手を入れて作り出した森林のことを意味しており、51%は自然に形成された天然林やその他の森林です。森林率としては高知県・岐阜県・長野県に次ぐ全国第4位の規模を持ち、島根県の森林面積の内、国有林は3万3千ヘクタール、国有林は49万3千ヘクタールの広さです。民有林の中に、人工林・天然林・その他の林があり、これらの森林の中にはスギ・ヒノキ・マツなどの樹種があります。

 

島根県の檜葉の取引状況は、ヒノキの生産量を見ることでわかりますが、その理由は檜葉はヒノキなどの樹種の別名であるためです。日本の木材は国土の気候や環境に適しているもの、古くから住宅建材で利用され続けているものです。取引状況としては決して多いものではない、これが逆に人気を集めている要因といっても過言ではありません。湿気をしっかりと吸収してくれる性質からも、快適な生活ができる魅力を持つのが日本の木材の最大な特徴です。

 

島根県の民有林での樹種別面積を見ると、スギが約17%でヒノキは約13%、マツは15%でその他として広葉樹などが約55%の割合になります。ちなみに、マツは松くい虫の害虫被害によりマツ林自体が減少しているといわれていますが、適切な対策を講じているなどからも減少を最小限に抑えていることや森林の保護に役立てられているようです。尚、島根県の民有林の樹齢構成は60年前後のものが多くなっているといいます。

 

 
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