福島県のケヤキの取引状況(2019)

 

福島県の森林面積は975,000haで県土面積の約71%になり、人工林の面積も339,000haとなり、森林面積に対しての人工林率は約34%になります。森林面積の割合も全国でも上位クラスになり、木材産業を支える原木を伐採し、それが加工・流通されることも多い県です。
福島県内の樹木の種類には、まずはスギが約60%を占め、その次にアカマツ・カラマツが約30%、ヒノキは約6%と続きます。ケヤキが属する広葉樹木は約1.5%と微々たる割合になり、その面積に関しても約2,600haになります。
ただ福島県内のケヤキの状況は、磐梯山麓に樹齢300年に及ぶケヤキの森が見られる観光スポットもあるぐらいで、県内では比較的に珍しくない樹木となります。ケヤキの特徴は広葉樹木に分類されますが、肌目が粗くなっている事情があり、高い強度と表面の光沢から家具を製造する上で好まれる木材です。
木材加工場などの木材を専門に扱う大規模工場も県内に見られることもあり、ケヤキを扱っている工場もよく見られます。その活用されるシーンでは家具の他に建築物に利用できたり、かつては寺社仏閣・築城にも利用されたことがあるほど、使われることが多かった木材になります。
他にも県内の伝統工芸品などでも活用されたぐらいで、そのニーズは過去も現在でも同じくらい見られます。福島県内の取引状況においても、近年は拡大傾向で木材加工製品で利用されるため、その取引量も上昇しています。
取引状況においては、樹木全体で言うことが可能ですが、福島県内の樹木のブランド化を実現しています。「とってお木」と呼ばれ、よく乾燥された木材で強度の上昇、寸法精度の向上、腐敗しにくい性質を有しております。
実際に厳正な基準を設けて適合した場合には、シールを貼る形で出荷を行うなどして需要拡大にも貢献しています。木材の取引状況に影響を与える木材市場も県内においては10か所も存在し、市場においては時期に応じてケヤキを扱うこともあります。

 

 
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