静岡県の桧の取引状況(2019)

 

2019年の静岡県の桧の取引状況を知りたいという場合は、静岡県森連が公開している市況速報で確認する事が出来ます。静岡県では、杉や桧などの取引を実施しており、静岡事業所・天龍事業所・富士事業所の3つの事業所で行われています。月に2回それぞれの事業所から速報が発表されています。高値・中値・安値に分けて、取引価格を表示しており、昨年の同時期での取引価格との差についても記載されていますので、現在の桧の取引価格が高いのか、安いのかを確認する事が出来ます。
2019年9月5日においては、長さ3mと6mの物が昨年の同時期と比べて少し取引価格が上がっています。一方で、長さ4mの物は全体的に去年と比較して値下がりしています。秋になってきますと土場在庫が乏しくなってきますが、桧に関しては長さや径級によって人気の上下動がありますので、取引状況を確認しておく事は重要でしょう。
不足しているのは6m17?22cmであり、他のクラスよりも大幅に高値になっているのが目立ちます。16?18cmは好調であり、3m材14?22cmまで高値となっています。551立方メートルの出品に対して落札も551立方メートルありますので、落札率は100%を達成しました。取引状況は需要と供給のバランス、桧の成長の度合い、虫食いの有無によって変わってきます。これらの要素が複合的に取引価格に反映されてきますので、季節に応じて対処していく必要があるでしょう。
長さ3m末口径16cm?22cm、長さ4m末口径14cm?22cmは強気配になっています。今後もこのクラスの桧の落札価格に注目しておくのも良いでしょう。静岡県森連は3つの事業所がありますが、それぞれ似たような取引状況になっていますので、各事業所の取引状況を逐次確認し易い環境になっています。木材の需要は、社会的な要因によっても変わってきます。例えば、消費税が上がりますと住宅価格が減税されているとは言え、上がる可能性が無いとは言えません。住宅の供給量が減れば、木材の供給量も調整しなければいけませんので、木材の落札価格にも影響してきます。

 

 
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