群馬県の桧の取引状況(2019)

 

桧は国内の家屋に多く使われている木材です。その為、市場での取引価格はほぼ毎日変動しており、住宅の販売価格もこの取引状況に応じて変更していく必要があります。群馬県で桧の取引状況を発表しているのは群馬県森林組合連合会であり、県内にある15の森林組合を会員として組織されています。その為、取引の状況がどのようになっているのかは公式サイトの木材共販日のページに取引の状況について公開されているので確認可能です。
取引の状況を知るには、いくつかのパラメーターを知っておく事で理解する事が出来ます。桧の長さや直径は供給側で必要とする木材を確保する上で重要になってきますが、そのパラメーターは長級と径級で示されているのが分かるでしょう。2019年の8月23日の取引状況は8月5日の時と比較して、暑さが和らいで涼しくなってきた今回において、桧の長級4.0m、径級30cm超えは960円安になっていますが、販売量は100%となっており、ニーズを満たしています。
8月5日は、7月23日の時よりもどのクラスにおいても全体的に値上げ傾向であり、長級4.0m・径級10cm?13cm、16cm?20cm、30cm以上で値上げになっています。落札率は長級3.0mが下がって89%台、長級6.0mの物も94.1%と下がっているのが特徴です。7月16日に実施された時は、入札参加者が少なかった為、全体的に値下げになっていました。長級4.0m・径級22cm?28cmが1000円超えの下落になっています。また、7月3日には長級4.0m・径級30cm超えが6200円の大幅下落となっており、需要と供給のバランスがクラスによって明暗を分ける形です。
夏場は虫食いが心配される時期ですが、消費税増税前の供給量が変わってくる時期になってきています。どれぐらいの需要が桧にあるのかを確認するには取引状況の推移を見守る事が必要であり、時期とクラスによっては大幅な下落が発生する可能性がありますので注意が必要でしょう。

 

 
トップへ戻る