岩手県の桧の取引状況(2019)

 

岩手県における桧の取引状況は、生産量に限れば1万ha未満で、全国的にはほぼないに等しいといえます。
というのも、生産は関東以南の方が圧倒的に盛んで、東北以北では北海道を含めて栽培されていない状況です。
この為、桧の花粉が問題になることは殆どありませんし、このアレルギーを持っている人にとって住みやすいほどです。
ただし杉は全国的にトップクラスの生産量ですから、こちらの花粉はアレルギー持ちの人に致命的です。
いずれにしても、岩手県の取引状況は出荷よりも入荷が上回り、出荷は殆どされていないと考えるのが正解です。
日本は国土の約7割が森林とされていますから、そういうデータから考えても、やはり岩手県で生産される桧は極めて少量だと分かります。
人工林もなくはありませんが、それでも大量に安定した出荷が行えるほどではないです。
花粉情報は毎年提供されていますが、県内でも近隣の県でも桧はほぼありませんから、余程強い風で遠方から飛来しない限りは問題にならないでしょう。
それくらい珍しい木材ですし、加工された製品や建材でもない限り、一般的に岩手県で目にできる機会は限定的です。
木材の使用量が多くない家具ならともかく、建材となるとかなり使うことになるので、それなりに高級な住宅でなければ目にできないです。
需要の都合もありますが、岩手県で流通する桧は量が限られ、また遠方から仕入れる必要があるので、流通価格はやや高めとなります。
価格の高さから選ばれにくい木材でもあるので、岩手県ではますます桧を入手するハードルは高くなっています。
しかし、全く流通していないわけではないですから、少量であれば木材店で手に入れることができるはずです。
取引状況をチェックするタイミングにもよるでしょうが、小物や棚を作るくらいの在庫には期待できます。
大きな家具や建材用途となれば、専門店やネットで発注する必要はあるものの入手自体は可能ですから、岩手県の桧取引状況は少量なら直ぐに手に入る程度とまとめられます。

 

 
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