宮崎県の桧の取引状況(2019)

 

宮崎県産木材の取引状況は、他の都道府県と変わらず厳しい状況です。
価格の安い外材に押されて国産材の取引状況は悪化する一方で、宮崎県においても変わりません。
しかし国のさまざまな施策により木材需要が増える傾向もあり、また宮崎県では取引状況を改善するため桧に力を入れてきました。
桧は他の木材に比べると人間の健康に良いとされ、建物の内材として注目を集めています。
宮崎県の森林組合も桧の健康効果に注目をしており、それを活かした製品の開発に力を注いでいます。
韓国などの海外とも連携しながら国産材の新たなPRをしたり、また海外への販路を拡大を目指しているのが現状です。
森林組合ではその他にも、桧の優良材のアピールを続けています。
良質な宮崎県産桧のPRをするために、優良材市を開催しています。
優良材市には県内の森林組合の他に、素材生産業者も桧を多数出材してきました。
スギ・ケヤキ・イチイガシなど県の優良な木材ばかりを集めた市として開催したので、県内外の製材業者が訪れました。
参加した製材業者の数は約60、入札に参加したのは約100名と優良材市の取引状況は活発だったとされています。
こうした優良材市を開催してアピールすることにより、宮崎県産の桧について知れ渡るでしょう。
その魅力に気付く人が増えれば外材より選ばれる機会は増え、国産材の復活にも繋がります。
また取引状況をさらに大きくしていくためには、海外の製材業者も優良材市に呼び込まなければいけません。
たとえば韓国では日本から仕入れた桧を加工し出荷する工場もあり、特に東アジアでは国産材への注目は高まりつつあります。
高まりつつある注目度を取引状況の改善に繋げるためには、今よりもっとアピールしなければいけません。
海外の工場を直接訪問して説明したり、ネットを使って世界中に宮崎県の木材について情報発信していけば、新たな海外販路を開拓できて取引状況も好転していくと考えられます。

 

 
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