熊本県の桧の取引状況(2019)

熊本県は農作物が盛んな土地ですが、実は林業にも力を入れており、中でも桧はトップクラスの生産量を誇ります。
金額ベースだと平成25年の時点で全国第1位ですし、杉も第4位と健闘していますから、まさに林業が強い県だといえるでしょう。
つまり熊本県産の桧は全国的に流通しており、何処でも入手しやすい取引状況にあるわけです。
伐採した樹木そのものだけでなく、加工した木材や木製品についても流通量が多いと考えられます。
熊本は九州地方の1県なので、必然的に近隣への出荷量は多く、相対的に入荷量は少なめになります。
また地理的に近い中国・四国地方も出荷は多いですが、距離が離れるにつれて流通量は減少していくでしょう。
ただし、北海道や東北は桧の生産が非常に限定的ですから、自給できないことにより他の地域から仕入れています。
つまり割と熊本県から離れているこれらの地域でも、桧の流通量は決して少なくないと思われます。
勿論、他の地域で採れた桧も流通していますが、割合的には熊本県も負けていないです。
やはり桧は高級で魅力がありますし、日本人なら一度は憧れる木材なので、日本1の熊本県産ともなれば別格です。
ところが、熊本県は生産量が多く安定した供給ができるので、市場価格は他県産よりも安く、リーズナブルに取り寄せたり購入できる取引状況です。
加工品でも手頃ですから、桧の購入を検討するのであれば、熊本県産が狙い目となるでしょう。
近年は桧そのものの価格が下がっているので、良質な熊本県が更にお得に手に入ります。
品質向上と安定供給に力を入れ、見事に目的を達成した結果ですから、何時でも安心して選ぶことができる産地です。
県内ではありふれている木材なのでありがたみは薄いですが、生産量が殆どない東北以北なら、少々高めでも買い手がつきます。
最近は海外への輸出も行っており、輸出量が増えている傾向ですから、今後も需要が落ちる心配はなく、価格も安価に推移する可能性があります。