福井県の桧の取引状況(2019)

 

福井県は1年を通して明瞭な季節の変化があり、自然の宝庫です。
福井は北にあるため寒いというイメージを持たれがちですが、埼玉県深谷市と同緯度になります。
首都圏と比べても差はなく、北にあっても比較的快適に過ごせます。
積雪量も減少傾向にあり、雪が降ってもすぐに解けるため企業の事業に影響が出にくいです。
福井県は県土の約75%が森林ですが、その多くが人間の手が入った森林で原生の森は少なくなっています。
緑が豊かな山と若狭の水に恵まれ、自然がとても美しい場所です。
福井県には多くの樹木がありますが、最も多いのがスギになります。
日本では荒廃した森林を再生させるために、積極的に造林を進めていきます。
スギには品種が24種類もあり、手入れの行き届いた樹齢150年のスギ林は有名です。
福井県では良質な桧も育っています。
針葉樹の桧やスギ、マツは住宅にも幅広く利用され取引状況も良い状況が続いています。
スギは色と木目が美しく、内装材から構造材まで幅広く使われます。
桧は独特な芳香と光沢が人気を集めています。
抗菌効果や防虫効果、防腐効果が期待できる日本を代表する建築材料のひとつです。
マツは福井県の県木で、丈夫で強いのが特徴になります。
福井県に住む人を対象にしたアンケートによると、家を建てる場合に木造住宅にしたいと考えている人が約9割にも達しています。
県産材には多くの魅力があります。
伐採されて柱などの建材になった後でも、生まれ育った気候風土に適応します。
湿度が高い風土であっても、快適で優れた木造住宅を建てることが可能です。
桧は健康に良い木材で、独自の香りでカビの繁殖を抑えます。
爽やかな芳香には自律神経を整え、気持ちを明るくする効果も期待できます。
自然素材の木材は人体に有害な物質を含んでいないため、最近多いシックハウス症候群の心配もないです。
木材は湿度が高くなれば湿気を吸い、湿度が低くなれば湿気を放出する特性を持っています。

 

 
トップへ戻る