愛知県の桧の取引状況(2019)

 

愛知県は面積の約4割が森林です。
多くは戦後に植えられた人工林で、国有林を除く森林のうち人工林は13万2千haです。
比率にすると64%になり、全国で3番目に高いことを示しています。
愛知県の人工林は植えてから51年から55年の森林が多く、46年生以上の割合を見てみると76%にもなります。
この数字は全国平均である52%を大きく上回ります。
愛知県は温暖な気候に加えて豊かな土壌にも恵まれています。
スギや桧など良質な木材が産出され、様々な分野で使われます。
愛知県産のスギは美しい木目と赤みが特徴で、桧は森林浴効果が期待できる独特な芳香と上品で淡いピンクの光沢が特徴です。
外から力が加わった場合、愛知県産のスギや桧は全国値よりも値が大きく強度が高いことがわかります。
家を建てるときに愛知県産の木材を使うと、県の気候風土に合った住宅が建てられます。
桧やスギは良質で人気が高い木材なので取引状況も良く、海外からも注目を集めています。
木は梅雨時など湿度が多い時期には水分を吸収し、乾燥したときは水分を出して湿度をコントロールすることができます。
木材は熱を伝えにくいため断熱性に優れ、床に使うことで足元を冷えから守ります。
愛知県では、県産材を使った木製品や技術の開発が日々進められています。
最近注目されているのが構造用合板です。
構造用合板はスギが使われることが多いのですが、東海地方は桧の植林もおおいため桧の構造用合板も商品化されています。
桧は強度が強く抗菌効果があり、香りには森林浴効果も期待できます。
日本は国土の約7割が森林で覆われている森林国家です。
丁寧に木を植えて成長を見守り建築資材に使うサイクルを確立すれば、地球温暖化対策にも役立ちます。
多くの企業が質の良い木材を使って家具や建材など様々な商品を世に送り出しています。
最近は木材の輸出量も増え、衰退気味だった林業も成長産業になりつつあります。
IT技術やAIのおかげで作業が簡単になり、林業に興味を持つ若者も増えています。

 

 
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