神奈川県の杉の取引状況(2019)

 

神奈川県は東京都に続いて人口が多い県、相模湾や東京湾などの海に面した地域もありますし、北側や西側地域は山間部が広がるエリアでもあり、神奈川県には自然を感じることができる場所が豊富にある県です。神奈川県では花粉発生原対策として様々な取り組みが行われています。花粉症は植物の花粉により起きるアレルギー症状で、国内においては杉花粉によるアレルギーによる患者の数が最も多いとされます。杉よりも少し遅れて花粉が飛散するヒノキも例外ではなく、ヒノキの造林地が多い地域ではこの樹木の花粉による被害も少なくありません。

 

神奈川県は杉やヒノキなどの人工林が森林面積の約4割を占めるといわれており、県の中では花粉症対策苗木の生産や杉林の針葉樹と広葉樹の植え替えを積極に行っているようです。植え替えなどに伴い、既存の樹木の伐採も計画的に行われているなどからも、取引状況は全国の中でも多い県とも言われています。県内には約400種類以上の樹木があるといわれているのですが、その大半は広葉樹と呼ばれている葉の幅が広くて平たい形をしている樹木です。標高が低いエリアにおいては緑色の葉が一年を通じて付いたままになる常緑広葉樹、標高が高いエリアでは晩秋から冬場にかけて葉を落とす落葉広葉樹を見ることができます。ちなみに、広葉樹は薪や木炭をはじめ落葉は堆肥にするなど昔から人々の生活には欠かせない存在になっている、神奈川県には雑木林が豊富にある場所です。

 

丹沢山地や箱根の外輪山などのエリアを中心にして、広い地域の中で杉・ヒノキの植栽が盛んに行われている、これらは建築部材として利用されることが多いなどからも取引状況は他の県と比べても多いことがわかります。神奈川県の中での樹木は植栽が行われてから10年程度の樹木もありますし、100年を超える老木や木材に活用できる50年生以上の樹木も多くあり、建築部材として活用が行われることが多いなどからも取引状況が多いといいます。

 

 
トップへ戻る