佐賀県の杉の取引状況(2019)

 

佐賀県の森林面積は県土の5割弱で、天然林はほとんどなく杉や桧などの人工林が多いです。
人工林は森林全体の7割近くを占め、人工林率では全国トップを誇ります。
最近では国内の需要と国外への輸出量が増えたこともあり、杉など県産材の取引状況は良い状況が続いています。
木材の需要を高める施策は県によって異なります。
佐賀県では各地で様々な取り組みが行われています。
県外からも注目されているのが多良岳200年の森づくりです。
太良町では多良岳200年の森事業を推し進めています。
樹齢が50年程度の木を対象に、長期的な間伐を行います。
技術やノウハウを蓄積することで、将来の森林づくりにも役立ちます。
森林の特性を活かし、優良な木材を定期的に出荷することで地元経済にも貢献することができます。
太良町森林組合では製材所を設け、高品質の多良岳材を供給しています。
将来的には様々な企業と協力して、林業の六次産業化を目指します。
日本ではマンションを中心に鉄骨や鉄筋コンクリートなどの住宅が増加し、国内の木材需要が減ってしまった歴史があります。
現在は林業にも活気が戻り、林業に関連したベンチャー企業も次々と登場しています。
森林組合が自前の製材所を持つことは、森林所有者の所得向上につながります。
多良岳山系の杉や桧は品質が高く、市場でも高い評価を受けています。
木材には様々な乾燥方法がありますが、最も歴史が古い自然乾燥の方法が使われます。
時間をかけて水分を抜いていくので、木が持っている本来の材質を保持しつつ色艶と香りのよい製品に仕上げることができます。
設計に合った建築材に加工することで、付加価値が生まれます。
佐賀県の県産材が国内外で広く利用されることで、お金が佐賀県に還元されます。
還元されたお金は地元を潤し、森林の維持にも役立ちます。
森林は木材を生み出すだけでなく、地球環境にとっても重要な役割を担っています。
森林サイクルが正常に機能することは、地球のより良い環境づくりにも貢献することができます。

 

 
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