香川県の杉の取引状況(2019)

 

香川県の森林面積は県土面積の約半分を占めています。
植林された杉や桧の総面積は森林の16%です。
植林をスタートした時期が遅いため、森林の年齢は他の県に比べて20年ほど若くなっています。
長期にわたり香川県内で消費されている木材は外材が中心でしたが、最近は県産の杉や桧が成長したため状況が変わりつつあります。
昔は県内に原木市場がない状態で県産木材の多くが県外に出荷されていましたが、現在は県産木材加工の拠点が整備され県内での県産木材の流通量が増加しています。
県や関連企業の努力もあり、スギの取引状況は安定した状況です。
香川県の気候は瀬戸内式気候で、雨が少なく土地は痩せています。
土壌と気象条件から昔はマツが盛んに植林されていましたが、昭和40年代の後半から松枯れの被害が増加します。
香川県の森林は大きなダメージを受け、森林所有者のモチベーション低下を招きます。
その後、造林補助事業や治山事業で杉や桧の植林が行われます。
日本の林業は長い間冬の時代が続いていましたが、IT技術のやロボット技術の発達で状況が変化しています。
海外への輸出量も大幅に増え、新しいベンチャー企業も続々と誕生しつつあります。
香川県でも森林を取り巻く環境が変化し、新しい試みが行われています。
県産木材は様々な用途に使われますが、杉は日本の家づくりに欠かすことができない木材です。
昔から構造材や内装材などに幅広く使われてきた歴史があります。
日本で植林されている杉は、日本の気候に適しています。
杉は日本人にとって最も身近な木材です。
産地ごとに特徴が微妙に異なり、適材適所で利用することで木の個性が輝きます。
杉には様々なメリットがあります。
空気を多く含むので木材の中では軽く、断熱性が高いです。
湿度の調節ができ、簡単に加工することができます。
抗菌作用や防腐作用があるので、ダニやカビを防ぎます。
爽やかな芳香があり、杉が使われた建物に入るとリフレッシュ効果が期待できます。

 

 
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