新潟県のモミの取引状況(2019)

 

モミの木は常緑針葉樹であり、様々な用途で使用できることから、幅広い都道府県で取引されています。それは新潟県においても同様のことが言えます。新潟県は北陸県に位置する県であり、冬場の豪雪で知られています。新潟市を中心に経済が広がっており、北陸地域の代表都市として栄えていると言えるでしょう。新潟県にはモミを生産しているエリアがいくつかありますが、豪雪のために年間での生産量は少ないのが特徴です。しかしながら、昨今では整備されている場所が増えていることによって、安定した生産が行われています。新潟県におけるモミの木の生産地域は県全域の約30%を占めるとされます。

 

そのモミの木の生産は民間の資本がそれほど関わっておらず、家族経営に支えられています。法人化していないことから、高度な機器などが使われることは稀です。それぞれの方の努力にて生産量を確保しているのが実際のところです。新潟県でモミの木の用途として最も多いのが住宅用の材料です。それゆえに住宅の数はモミの木の取引状況に大きな影響を与えています。人口が増加していた時には、需要が高かったので取引も盛んでしたが、人口減少に転じた現代では需要が落ち着いています。新潟県ではモミの木を入浴剤や芳香剤などに使用することもあります。こういった用途での使用は増加傾向にあり、モミの供給先として非常に有力となっています。ところが、入浴剤や芳香剤として使用されているのは精油の部分です。精油のみを使用し、他の部分が捨てられていることに対しては様々な意見があります。本来は捨てられる部分を使用できないかについて、研究が進められています。新潟県では県内で使用する木材の多くを自ら生産しており、他県との取引状況はそれほど盛り上がっていません。ただし、住宅の中には築年数が多くなっていてリフォームを必要とするケースも増えています。そのためにこの木材が使用されるときに不足する可能性もあります。

 

 
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