鹿児島県のモミの取引状況(2019)

 

日本のほとんどの林業は杉や桧を中心として生産されることが多く、鹿児島県も例外ではありません。温暖で雨量も豊富な土地柄もあり、また県の68%が森林地帯であることから、その生産高も非常に大きい地域となっていました。またこれに伴い整体技術も非常に発展しており、良質の木材を提供する県となっています。
しかし近年ではその杉や桧の需要が落ち込んでいる傾向があり、県全体の大きな問題となっている点も否めません。その中で鹿児島県が最近注力しているのがモミの木であり、年々その生産量を増やしている傾向があります。モミは直感的にあまりなじみのない人が多いものですが、では古くから様々な所で利用されており、今後もその需要が伸びると期待されている材木でもあるのです。そのため鹿児島県では樅の木の取引が近年非常に増加しており、その取引状況も活発になっている傾向があります。
モミの木材は冠婚葬祭でよく用いられ、日本人が好む白が貴重の木材であることから神棚の材質や卒塔婆など、神仏を祀る際に非常に重要なものと重用されてきました。そのため、今後も様々な場面での需要が非常に多くなっており、その取引状況も非常に活発なものとなっているのです。
さらにその白の美しさから近年では住宅の中に効果的に利用すると言う風潮も強くなっています。近年の日本の木造住宅は洋風建築の影響を受け室内の装飾が独特に変化しており、その変化のアクセントにモミの木材を利用すると言うケースも非常に増えているのです。比較的柔らかく加工のしやすいモミはその表面に装飾を施すにも非常に適している材質で、そのために様々な装飾を美しく施すには適した木材となっています。
鹿児島県のモミの取引状況は需要と供給とともに活発なものとなっており、杉や桧の需要の停滞を補うと期待されているものです。また最近では高い技術を用いた生産性の向上も非常に著しくなっていることから、効率の良い生産が行われるようになっており、良質のモミの材木を生産することが可能となっています。

 

 
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