長崎県のモミの取引状況(2019)

 

長崎県の木材市場を見てみると、民有林が85%程度と非常に多くなっています。民有林の主力はヒノキであり、ほかにはスギやマツなどがあります。モミの取引状況はごく一部に限られており、決して活発な状態ではありません。生産量が少ないので建材に使用されるケースも稀ですが、一部のファンからは支えられています。適度なやわらかさがあるので、体に安全で優しいのが特徴です。また微香性で木材特有のニオイがほとんどしないのもメリットでしょう。

 

モミを内装に使用することでフィトンチッドが放散されて、空気を綺麗にするのも特徴です。そのため小さなお子さんや高齢者、ペットのいる家庭にとってメリットが大きいでしょう。使用する木によって家は大きく性質を変えますので、あえてモミで家づくりをする人はいるのです。フィトンチッドは心身をリフレッシュさせたり、消臭・抗菌作用を発揮したりします。家を変えるだけで体が疲れにくくなった、ぐっすりと眠られるようになった、というコメントは多く寄せられています。

 

長崎県でのモミの取引状況は多くはありません。気候風土の影響によって自生する木は変わってくるのです。モミの特徴は比較的寿命が長く、森林の成分とも言えるフィトンチッドを多く含有することでしょう。日本はコンクリートより木造の住宅のほうが多い現実がありますが、これも森林が国土の多くを占めるという特徴があるためです。森林は野鳥を保護したり、地球温暖化を抑制したり、土砂崩れを防止したりする役割があります。

 

私たちの生活の安全性を維持するためにも森林は欠かせません。また木材は風合いがよいこともあり、心に落ち着きを与えてくれます。長崎県の木材市場ではヒノキが多いですが、白い色合いと微香性・健康維持などの観点からモミを使用した家づくりを希望する人は一定数います。特に内装に使用するのが好ましいと言われており、心身を落ち着けて自律神経を正常にするメリットも期待できるでしょう。

 

 
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