福岡県のモミの取引状況(2019)

福岡県のモミの取引状況は近年非常に好調に転じています。その理由は福岡は中国や韓国に対しての輸出量が非常に多く、日本国内の木材需要の低迷とは別に海外に対する輸出によりその生産量を増加させている傾向にあるためです。高度成長期には日本国内での杉や桧の需要に支えられ大きく発展した場所でもありますが、近年の木造住宅の建築数の減少により、その出荷量が著しく落ち込んだ時期があったのです。これに対して福岡県では木材需要が大きな海外への輸出に目を向け、特に中国や韓国など今後木造住宅などを建築する可能性のある地域に積極的に輸出をするようになっています。
その中でも特に人気が高いのは日本製のモミで、非常に美しい白さに日本的な文化を感じると言う人も少なくありません。そのため、その外国人の様々な需要に応える加工を施し輸出しているのが実態で、日本の木材は品質が良く、製材能力も素晴らしいと高く評価を受けているのです。
福岡県は古くから林業が盛んな地域でもあり、さらに木材加工技術が高い地域でもあります。そのため様々なところから丸太の状態で運ばれ、福岡県で整体され全国各地や海外に販売されるのが一般的ですが、住宅に使用される木材は非常にその制約条件が厳しく、さらに寸法も狂いが許されない過酷な状況の中で生産されていることが多く、非常に品質の良いことで知られています。その大きな理由は福岡県に集まる製材職人の能力が非常に高いと言うことも挙げられるのです。そのため福岡県はその地形から原木の産地で知られることも多いのですが、実際には生産能力よりも加工技術が進歩している点が注目のポイントです。
福岡県は非常に自然が豊かで環境の良い地域である反面、これによる様々な災害が発生しやすいと言う点も近年非常に問題となっています。様々な状況を総合的に考えるとモミの取引状況は非常に好調なものとなっていますが、その他の部分に関してはまだまだ追いついていないというのが実態です。