山梨県のモミの取引状況(2019)

 

山梨県は本州の内陸部に位置する県です。人口は1940年代に一度目のピークを迎え、その後は減少に転じていました。しかしながら、1970年代後半になると再び上昇し始めて一度目のピークを上回る人口を記録しています。現在は減少傾向にあるため、人口増加を実現するために様々な施策が実施されているケースもあります。この人口の変動は林業に大きな影響を与えています。林業に従事する方の数は徐々に減っており、第三次産業の人口が増えているという傾向があります。その結果、モミの供給量が一気に減ってしまいました。建築資材として重宝されることも多いモミが減ってしまったことは大きな問題となっており、他県から購入する機会も増えています。ただし、人口減少によってモミの需要が減っていることも事実です。需要と供給の両方が減ることにより、市場の規模が縮小しているのが大きな特徴といえるでしょう。それらを総合的に判断すると山梨県のモミの取引状況はあまり盛り上がっていないと言えるかもしれません。農業自体は盛んですが、その多くは果樹栽培であり、林業自体の経営規模も大きくないと言えます。しかしながらそのことは山形県を特徴づける上で重要なポイントでもあります。果樹栽培でほかの県の中で存在感を発揮し、木材は他の県から購入することが重要となっています。これは県の特性でもあるので今後も続くと考えられており、モミを販売しているメーカーにとってはたくさん買ってもらうチャンスでもあります。その点を生かしながら販売していくことがポイントになります。注意すべきは人口の変動です。再び人口が減少してしまっているので、今後徐々に需要が下がっていくと考えられています。販路を拡大しても採算が取れない可能性はあります。もしも、山梨県でモミなどの木材を販売しようと考えているのであれば、その情報について詳しく確認し、人口の変動を予測しながら経営することが大切です。

 

 
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