タルトゥ(エストニア)の木材市場の現況(令和元年 2019)

タルトゥ(エストニア)の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

エストニア共和国は、バルト3国の一つでタルトゥはエストニアで2番目に人口がある都市です。エストニア最古の大学があることでも有名で学問・文化の中心になっています。南部に位置する歴史のある都市で最近はITで注目されているエストニアの文化の中心でもあるのです。

 

エストニアの森林面積は、231万3千ヘクタールで国土に占める森林率は51%という豊富な森林資源を有しています。主要樹種は、マツ・カバ及びスプルースです。エストニア政府では、森林の持続性を確保するため2020年までの年間許容伐採量を1200万?から1500?に定めて森林を伐採して開発を進めています。タルトゥの木材市場の現況も活発なことで知られています。木材製品も燃料用材を除く需給量762万?のうち約9割を輸出しているのです。主要輸出相手国は、丸太はスウェーデンで構造用集成材の大半は日本向けになります。日本向けの輸出を増やしている背景には、日本市場が安定した供給地として見込める状況から製材工場を多く作っているからです。海外に有望な販路を持っていることから、タルトゥの木材市場もエストニアの経済を長く支えてきた林業の活性化に日本市場が大きく寄与しているのです。国内産の集成材を取り扱う日本の企業にとってもタルトゥの木材市場は品物を集めることが出来ると好評になります。

 

エストニアでは、伐採及び丸太の輸送は許可制をとっています。バルト海に面した港町を持つタルトゥは、丸太の移動を制限して合法的な積出しか認めていない国の方針に合致しており積み出し港としての重要な拠点になっているのです。バルト海の交通の便を活かしてタルトゥの木材市況の現況はとても活発な市場となっています。南部ロシアとの国境付近では木材をロシアから輸入して加工する工場もたくさんあるのです。伐採・移動を管理して森林の持続性を重視している国の方針に基づいて管理されています。ITが活用されているエストニアでは、森林の資源状況などをデータベースで管理しており、積極的な資源管理が行われているのです。

 

 
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