ポート・ディクソン(マレーシア)の木材市場の現況(令和元年 2019)

ポート・ディクソン(マレーシア)の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

ポート・ディクソンは、マレーシアのヌグリ・スンビラン州の都市でもあるクアラルンプール近郊のリゾート地です。イギリス統治の時代は小さな港町としての役割を持っていたのですが、クアラルンプールから比較的近いなどの理由から、少しずつ観光地化が進みリゾート地としての知名度を高めています。町域は細長く南北に約25キロ、東西に約10キロのエリアがポート・ディクソンの町で、西側はマラッカ海峡に面しています。ちなみに、クアラルンプールからは南に約99キロの位置にあり、南北に通りルート5沿いに住宅地が密集しており街並みが美しい場所などの特徴を持ちます。

 

ポート・ディクソンの木材市場の現況ですが、リゾート地などからもホテルなどの宿泊施設、レストランなどの飲食店も続々とオープンしており、これらの施設を建設する上で木材は欠かせない存在です。海岸線は主に水上コテージなどの宿泊施設が多いなどからも木材の腐食によるメンテナンスは定期的に行う必要があること、その都度木材の利用が行われるなど、木材市場も活性化されているといっても良いでしょう。日本への輸出も盛んに行われているのですが、
ポート・ディクソンを含むマレーシアは諸国は、違法伐採木材も多いとされており、取り締まりは行われているものの、通常の木材に違法伐採木材が含まれることは少なくありません。従来、象牙も違法な取引が行われた時代もあり、それに関与していたのは日本です。象牙を取る目的で像を殺す、こうした行為が一時的に多発して絶滅の危機に追い込まれたこともあるといいます。そのため、密輸をなくす目的で日本への輸出を禁止、これに伴い日本の中にある象牙は当時輸入したものであり新たな象牙は輸入が行われていません。木材市場も違法伐採が多発すれば輸出も制限が設けられることもある、海外の木材は良質でありながらも値段が安いなどの理由からも、日本は海外の木材に頼ることが多いわけです。

 

 
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