シブ(マレーシア)の木材市場の現況(令和元年 2019)

シブ(マレーシア)の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

東マレーシアの地方都市シブは、マレーシア最長の川の中流域にあります。
木材伐採は州の基幹産業なので商業伐採による木材の加工工場が多く、2019年の木材市場の現況も好調を維持しています。
シブには独特の文化があり、大きなナイトマーケットがあります。
活気溢れるナイトマーケットは、地元の人や世界中から訪れる観光客でいつも賑わっています。
日本は熱帯林に由来する合板の輸入が多いですが、合板の主な供給先は建設産業や住宅産業です。
シブ周辺のエリアで生産されている木材のほとんどが自然熱帯林に由来しています。
最近では植林から生産された木材の輸出量も増えています。
人工造林は亜熱帯の自然林から転換したものです。
シブ周辺は天然資源が豊富で、天然ガスや原油でも発展を遂げています。
森林資源の開発は他の地域に比べると後発でしたが、現在ではマレーシアの約7割の合板生産量を誇ります。
合板というのは原木を薄く剥いて乾燥させ、接着剤で貼り合わせたものです。
住宅の構造用に使われる構造用合板が有名ですが、他にも様々な種類があります。
JASでは外からでは判りづらい強度や接着性能などについて、適合基準を定めています。
JASマークを表示することで品質性能を保証します。
合板に使われている原木は、東南アジア産の広葉樹と北米やロシアなどで産出される針葉樹に分けることができます。
日本は合板輸入量が多く、輸入比率は50%以上です。
日本に輸入された品物を見ると、マレーシアが最も多くなっています。
マレーシアの合板業界は、輸出依存型の産業です。
現地の大手メーカーはISOをはじめ世界各国の品質規格を取得しています。
大手メーカーの多くが原木の伐採や製造、輸出までの全てを自社のみかグループ企業で完結させます。
工場で製造された合板は、船に積み込んでから約1ヶ月ほどで日本各地の港に届きます。
マレーシアは日本以外の国にも木材を輸出していますが、日本向けの木材は品質チェックが厳しいことで有名です。

 

 
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