アサンソル(インド)の木材市場の現況(令和元年・2019)

アサンソル(インド)の木材市場の現況(令和元年・2019)

 

アサンソルは、インドの西ベンガル州の都市で人口は109万で、コルカタにつぐ規模を持つ都市です。炭鉱主体の都市で鉄鋼業・火力発電所などの産業が多く集積していることで知られています。アサンソルの木材市場の現況は、インドにおける地理的位置にも影響しているのです。インド洋に面するコルカタに近く隣接するバングラディッシュからも陸路で近いです。カトマンズ・ネパールの材木供給元からも離れていません。

 

インドで注目すべきなのは、低価格製品を現地で生産できる体制をつくることです。まず現地生産で地元企業と組んで低価格の木材供給を図っていくことが重要になります。アサンソルは、かって木材加工が行われていた実績があります。インド洋を経由してくる木材を運ぶルートもあるのです。最近では、ロシアからの供給ルートもできてきています。地元企業とタッグを組んで木材を活用する地盤が揃っています。インドの強みは、100万人を超える都市が数多くあることです。G20でも新興国での発展に期待が寄せられています。建築資材としての需要は比較できないほど大きいことは間違いありません。ロシアが新興国の開発に木材が必要である事に目をつけている関係から供給の量を増やしてきています。各種木材の加工業が発展しているアサンソルの木材市場は活況を誇るようになってきているのです。欧米勢が生産に主導権を握っていましたが最近は、ロシア・中国などがインドの市場の大きさに目を向けるようになっています。韓国などの半導体とともに生活に直結する建設資材としての木材の需要は今後の発展産業として注目されているのです。工業中心のアサンソルに新しい産業で定着している木材市場は、ますます発展することが約束されています。インド洋カトマンズ・ロシアと拡大していく供給地がその姿を変えようとしているのです。装飾としての木材の利用の仕方が、パネルなどの基幹素材になり使用の割合が高まってきており高層建築にも取り入れられています。

 

 
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