もしもプレアデス星で木材市場を展開したら(西暦2280年)

もしもプレアデス星で木材市場を展開したら(西暦2280年)

 

小惑星探査の成功が大きく報じられ、宇宙開発に対して注目をする人が増加するようになりました。このまま科学技術が進んでいけば、いずれ遠くの惑星に人が移住する、という日が訪れるかもしれません。地球からおよそ400光年ほど離れた場所に、プレアデス星団が存在しています。プレアデス星は非常に明るく、肉眼でも見ることができるため、古くから世界各国の神話に登場してきました。プレアデス星には非常に進んだ文明が存在している、といった話もあるほどです。西暦2280年、人類がはるか遠くに存在するプレアデス星団までたどり着き、木材市場を展開したらどのようなことが起こるでしょうか。
プレアデス星に樹木が育つ環境がある場合、地球ではプレアデス原産の珍しい木材に対する需要が、非常に高まりそうです。世界各国が争うようにして、全く新しい木材を入手しようとするかもしれません。逆にプレアデス星に樹木が育たない場合は、地球から木材を仕入れる形になるでしょう。大量の木材を積み込んだ宇宙船が、輸出入のため無数に宇宙を行き交うようになるかもしれません。
プレアデス星に知的生命体が存在しているのなら、木材市場は非常に活気に満ちたものとなるでしょう。異星人にとって地球の木材は、非常に希少価値のあるものとして、受け入れられるに違いありません。
しかし異星人と地球人では、経済の仕組みそのものが全く異なっている可能性があります。地球よりも豊富な資源に囲まれた環境で文明が発達した場合、商売という行為そのものが発生しない可能性もあるでしょう。必要な人に必要なだけ何でも与え合う、そんな文化が成り立っていた場合、地球人との取引は非常にややこしくなってしまうかもしれません。
西暦2280年頃には、地球人の文明や価値観も、現在とは全く異なっている可能性があります。ありとあらゆるものを科学的に作り出せるようになっているかもしれません。遠い未来、遠い宇宙の木材市場について想像すると、どこまでも新しい可能性が広がっていきます。

 

 
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