もしも金星で木材市場を展開したら(西暦2280年)

もしも金星で木材市場を展開したら(西暦2280年)

 

金星は、地球から最も近い惑星です。
地球上でも明けの明星や宵の明星名前で、古くから望遠鏡を使わず目視でも観測されているほどの近さです。
近い距離にある惑星のため、火星よりも人類が移住できる可能性は高いのではと思うかもしれません。
本当に移住できたら木材市場も展開できるので、新たなビジネスチャンスも生まれます。
しかし実際の金星は、地表の表面温度は摂氏425度と非常に高温で人類が住める環境ではありません。
人類だけではなく地球生まれの生物や植物は、金星で生きていくことができません。
金星の表面温度が高温の理由は、大気の二酸化炭素濃度が高いからです。
強烈な温室効果も発生しているので、美しい姿とは裏腹にその表面は非常に厳しい環境と言えます。
また液体の水も惑星内に存在しておらず、強酸性の雨も降り続いています。
大気圧も90気圧もありますから、生物にとっては過酷な環境です。
しかし地表面は無理でも、高度50kmになれば人類が住める可能性はあるとされています。
高度50kmになると重力の強さもほどよく落ち着き、気圧は地球と同じになります。
また宇宙から届く放射線も分厚い大気でカットしてくれ、気温も摂氏30度から50度まで下がり人類でも生活できる環境です。
2280年に木材市場を展開するなら、候補地は金星の高度50kmあたりになるでしょう。
実際に金星の上空に都市を築くコンセプトは発表されていて、最初に宇宙飛行士を送ってデータを集めてから、巨大な飛空船を投入し空中都市を建てると具体的な構想になっています。
このコンセプトが今すぐ実施されるかは不明ですが、少なくとも技術が発達した2280年にはもっと具体的な内容になっているかもしれません。
もし具体的な金星への移住計画が立てられているなら、木材市場の展開も現実味を帯びてくるでしょう。
現在では移住不可と考えられる金星にも、遠い将来木材市場で取引をする人が現れるかもしれません。

 

 
トップへ戻る