もしも布袋寅泰氏が木材市場を運営したら

元ボウイのギタリストで、現在はソロ活動をしている布袋寅泰さんはギター愛を公言しています。ですから木材市場を運営したら、そこはギターに使われる木材であふれかえるかもしれません。メインギターは黒地に独特の白い模様が入っていて印象的ですが、ボディにアルダー、ネックにメイプル、指板にローズウッドが使われています。
アルダーはカバノキの仲間の広葉樹です。北半球に広く生育していて木質は柔らかく、楽器以外では家具や彫刻材料に使用されます。このアルダーは布袋さんの所有する多くのギターに使われているので、きっと在庫に入れるでしょう。
メイプルはカエデの仲間ですが、日本のモミジとはサイズなどが大きく異なります。北アメリカに生育していて、木質は硬いです。その特徴から建築材やボーリング用品に利用されています。ギターの世界では優れたメイプルは高値で取引されます。独特の縞模様ができたものをフレイムメイプル、木目が波状になったものをキルテッドメイプルと呼び、高級ギターの装飾に使われます。そのままでも美しいですが、オイルステインなどで着色して木目を強調すると、宝石のような美しさに仕上がります。美しく貴重なメイプル材も、ラインナップに入れない道理はありません。
ローズウッドは重くて硬い木材で、バラのような香りを持つことからこの名前がつきました。このローズウッドにもいくつかの種類があり、ハカランダとも呼ばれるブラジル産のブラジリアンローズウッドは楽器の材料として人気が高騰し、乱伐された歴史があります。現在はワシントン条約によって国外への移出が禁止されています。条約発効前に日本に入ってきたハカランダを入手できたら、布袋さんの木材市場に並ぶと思われます。
自身のモデル以外には、ゼマイティス社のエレキギターをよく弾いています。その木材はネックとボディともに高級木材マホガニーです。家具の世界でも珍重されていて、欧米で人気を博したホンジュラスマホガニーは伐採が禁止になっています。保存されていたホンジュラスマホガニーが手に入ったら、市場に並べると予想します。

 

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