もしもスティーブ・ジョブズが木材市場を運営したら

もしもスティーブ・ジョブズが木材市場を運営したら

スティーブ・ジョブズは1955年2月生まれのアメリカの実業家であり、技術者や作家、教育者としても知られています。IT業界に多大なる業績を残した人物であり、革新的で重要な技術の開発に多大な貢献をした発明家に対して贈られる「アメリカ国家技術賞」を受賞した実績を持っています。自らが立ち上げたIT企業をシリコンバレーを代表する企業に成長させた後に一時退職しますが、業績不振に陥ったとみると復帰し、またたく間に再び業績を向上させました。スティーブ・ジョブズは優れたビジネスマンであると共に、業界の境界線を越える販売形態を確立させた、既存のルールに囚われない事業展開を得意としていました。この彼の商才を木材市場に置き換えて考えてみると、現在の木材市場の不振を一挙に好転させてくれる可能性を感じさせてくれます。日本における木材産業は他の資源ビジネスと同様に安定的でかつ強固な事業基盤を有していますが、第二次世界大戦後からの木材枯渇によって国内林業は著しく衰退しているのが現況で、多くは海外からの輸入に依存している状態です。しかしながら、木材加工技術の進歩は目覚ましいものがあり、加工技術に併せて流通形態や需要拡大などにおいて順調に革新が行われています。スティーブ・ジョブズが木材市場の運営に乗り出すことになれば更に革新的な「戦う林業」の姿勢が打ち出され、保守的な運営から国外にも打って出る激しい運営のための手立てを講じることになると考えられます。彼の持つITの知識とビジネスチャンスを逃さない姿勢は木材市場に大きな転換を与えることになり、生産性や発展に大きな影響を与えることになるでしょう。木材市場の新たなる発展のためにスティーブ・ジョブズに運営をお願いしたいところですが、既に彼は2011年10月に56歳でこの世を去ってしまいました。どのような経営手腕で木材市場を立て直すか興味は尽きませんが、もはや想像することしかできないことが残念なところです。

 

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