もしも農林水産省職員が木材市場を運営したら・・・

もしも農林水産省職員が木材市場を運営したら・・・

 

もし農林水産省職員が木材市場を運営したら、人の手が入らなくなってしまい荒れてしまった森林を蘇らせるためにも国家プロジェクトとして大々的に間伐を推進するでしょう。なぜなら、荒れてしまった山林では、適度な陽の光が入らなくなり、木はやせ細り木の実や樹木の下に生える植物も枯れて動物や昆虫の貴重な餌が失われてしまうからです。やせ細った木の根は、しっかりと張り巡らすことができないので台風や豪雨が来れば、土砂崩れが起きたりものすごい勢いで流れる水によって土が流れてしまいます。そんなことになれば、豊かな自然を守ることなどできません。

 

個人の力では、資金や労力の問題で材木の切り出しはなかなかできませんが、農林水産省職員による国家プロジェクトであれば、その問題は解決できます。それに間伐材を木材市場で売れば、それを原資として次の資金に回すことができます。木を切っては売るというサイクルが確立できれば、税金を投入する必要もなくなります。それに日本では木を切ったあとには、次の世代のために苗を植えることが常識です。若い木が成長すればCO2を吸収するので、地球温暖化防止にも役立ちます。

 

また、日本でとれた国産材には外国から入ってくる木材とは違う魅力を持っています。日本で木材として使われる杉や檜は、耐久性が高く建材として優れた性能を発揮します。外国の木材には、大きくて加工しやすいかわりに朽ちやすい木が使われることが多いです。家は何年、何十年も住める方が良いですから、この魅力的な国産材を国内だけでなく海外でも広く使われるように宣伝する必要があります。田舎の地主ではそういうことは難しいでしょうが、農林水産省職員なら、世界各国でセールスをするために飛び回ることができます。そうして販路を拡大できれば、木材市場が賑わってさらに管理できる山林が増えていきます。そうした流れをつくることができれば、結果的に自然に恵まれた日本の風土を守ることができ、ひいては日本経済にも貢献できます。

 

 
トップへ戻る