もしも外務省職員が木材市場を運営したら・・・

もしも外務省職員が木材市場を運営したら・・・

 

外務省の役割には世界の国々と交流し、日本の良さを発信することが含まれています。ですから外務省職員が木材市場を運営したら、世界から集めた価値のある木材と日本特産の木材が並ぶことになるでしょう。
世界でもっとも重く硬い木であるリグナムバイタもきっと取り扱うと思います。リグナムバイタは北米の温暖な地域と中米に生息する樹木です。摩擦熱で樹脂が滲み出る性質があるので、船舶のスクリューシャフトの部材に使われることもあります。濃い緑褐色あるいは黒色で、比重が大きいから水に沈む特徴があります。
反対にもっとも軽い木はメキシコ原産のバルサです。木目が粗いため成長が早く、30メートルの高さになることもあります。非常に軽いことから模型や浮きなどに使われていて、加工がしやすいことも知られています。飛行機などの模型づくりを趣味とする人にとってはおなじみの木材でしょう。また高い浮力からサーフボードに使われることもありますし、古代文明で筏の材料になっていたという説もあります。
日本特有の木材としては、黒柿があげられます。これは墨が混じったような木目が特徴で、銘木愛好家から人気があります。樹齢150年以上の老木にしか見られないうえに、外観からは区別できないため見つけるのが難しいです。黒色が混ざる理由として、柿渋のもとであるタンニンが化学変化して沈着したという説を唱える専門家もいます。加工して家具や道具、楽器の装飾に使われることが多いです。
日本を代表するブランド木材のひとつに木曽桧があります。日本人にとってはよく見かける木材ですが、わざわざ日本から取り寄せる外国人もいます。外務省職員が木材市場を運営したら、当然セールスをするに違いありません。木曽桧は狂いが少ないうえに耐久性があることからから、建材として優れています。さらに水にも強いので木製風呂の材料にも使用されます。和風の湯船を欲しがっている外国人に売り込むといいかもしれません。

 

 
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