馬公市(台湾)の木材市場の現況(2019)

馬公市(台湾)は台湾の歴史上もっともはやくから漢民族による開発が行われた地域とされています。そのような経緯により、台湾の中で中国の要素が色濃い地域とされます。この町の特徴となっているのが高速道路の充実です。バス会社は高速バスを運行して、都市間輸送を担っています。これにより、木材の運搬にも役立てられており、都市部であっても木材を手に入れやすい状態になっているのが特徴です。

 

台湾では少子化が進んでおり、その対策が急務とされます。人口の減少は木材需要の減退にも繋がる可能性があります。今後、人口の減少が深刻になってくると木材を販売するのが難しくなるかもしれません。そのため、人口構成にも注目をしておくことが重要です。台湾は国際的には中国の一部としてみなされています。しかし、経済的には中国と異なる部分が多く、中国経済を見ていてもここに経済が見えてこない可能性があります。一方で台湾の中には中国との協調論があるので、今後は影響を受ける可能性も指摘されます。このように他の地域とのかかわりあいについても気にしておく必要があります。

 

この町の木材市場は基本的に飽和状態となっており、新たな需要が膨らむ可能性は決して高くありません。住宅事業や観光産業などは盛んですが、既に多くの建物が出来上がっているのが現況です。そのため、海外の木材を積極的に購入するような状態ではありません。輸送費などを踏まえると日本からここに木材を安定して販売することは容易ではないといえるでしょう。一方で経済が上向くことで高級志向が高まることもあるかもしれません。親日の方が多いとされる地域なので、日本産の木材への需要は一定程度あると考えられます。そういった点では購入してもらえる可能性があるといえるでしょう。安価なものではなく、日本産のハイクオリティな木材を販売することが出来れば、買ってもらえる可能性も上がります。チャンスはあるかもしれません。

 

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