斗六市(台湾)の木材市場の現況(2019)

斗六市(台湾)は雲林県東部に位置する県轄市で、この街はこの県の県庁所在地で県内最大の都市でもあります。斗六市は嘉南平原北端と中央山脈西麓の丘陵地帯が接する場所にある山岳地にありますが、雲林県では約9割が平野部になっているといった特徴がある地域で、気候は亜熱帯気候に属しています。
このエリアは東側には南投県竹山鎮が、西側には虎尾鎮と斗南鎮が、南側には古坑郷、そして北側に?桐郷や林内郷があります。斗六市のある雲林県は台湾の台所とも呼ばれてきたエリアで、全体として農業が盛んなエリアになっているのです。県の9割は平野で、1割が山岳地帯となっているこの県の主産業は農業といわれていますので、農村風景がよくみられる地域で、品質のよい農産物が収穫できる土地でもあります。林業はこの地域では盛んではなく、海や山に囲まれた地域ならではの特産品などがある自然の恵みが豊かな土地で、コーヒーやハマグリ、シジミとタイワンタイ、そして斗六のザボン等の他、醤油や漬け物、ピーナッツやゴマ油などが主な特産品として知られています。
斗六市ではこうしたこの県で収穫された特産物などが集まっている街です。そして、雲林県は農業の他にも繊維産業も基幹産業といわれており、日本の桐生市は雲林県とこの県の政府所在地の斗六市などと友好連携に関する覚書を締結しています。この覚書は繊維関連見本市が台北で開催された際、日本の桐生市の市長が視察を行うために訪れた際に市長と副県長や首長など調印が行われたといわれているのです。
そのため、雲林県東部に位置する斗六市では木材市場はあまり活況な状況というわけではないといえますが、斗六市の市街開発の際などに、建築用木材や家具などの消費のための木材を中心としたニーズなどは一定程度あるといえます。このように、斗六市のある雲林県では基幹産業は農業と繊維産業となっており、林業についてはそれほど活況な現況とはなっていないといえます。

 

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