これからの林業の展望

日本は神社仏閣などが数多くあることや、地震が頻発している地理的な要因のために、木造建築が発展していきました。
しかし、近代になって建物はより手軽で強度もあるコンクリート、鉄筋コンクリートが主流となり、木造建築の需要は大幅に減ってしまったのです。
しかも、海外から安い木材が入ってくることで国内での木材価格が下がり、林業が成り立たなくなってしまいました。
その結果として廃業する業者が増えてきて、結果として間伐もできない山や森が出てきてしまったのです。
今、その問題を解決するために様々な動きが出ています。
例えば林業というと力仕事であったので男性が活躍する仕事でしたが、女性も働き手として木の伐採をしてもらうということも出てきました。
それを「林業女子」といいます。女性の場合には、林業の会社に就職するだけでなく、ボランティアや趣味として林業をやりたいと、休日などに森林平気、荒れた森や山の手入れをしていくのです。
後継者不足で悩む林業にとって、それは一つの活路と言えます。

 

また、国や業界も自分では管理できない地主から管理を業者に委託することを推進しており、その動きが国中に広がって大きなネットワークを形成することができれば、これまではできなかった需要に対して効率的に供給を行う事ができるようになり、海外の輸入材とも競争が出来る力をつけることは可能になるでしょう。
需要は、建築だけでなくバイオマス発電のようなクリーンエネルギーが普及していくことでも増えていくので、その仕組みが具体的な形になれば、今後の展望はそう暗いものではありません。

 

弊社鈴鹿木材では、国産の杉や桧などを主に取り扱っており、手をかけてつくりあげた国産材の質の高さを多くの人が使えるように国内での販売に力を入れています。
そうして需要を伸ばすことで、やはり森林を守ることが出来るからです。
価格だけで建材を選ぶのではなく、環境のことを考えて選ぶことは、自分が住みやすい国をつくることにつながるので消費者にとっても大きなメリットのある考え方です。

 

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