林業と高齢化社会について

日本の将来に大きな影響を与える高齢化社会の問題は、林業の分野にも多大な影響を与えています。
特に大きな問題となっているのが、後継者不足です。
現在の林業は、ベテランの高齢者が伐採などの作業をしています。
作業員の大半は高齢者となっており、林業に就く若者も少ないです。
そもそも林業が盛んな山間部は、全国的に過疎化が進み日本でも高齢化社会が著しい地域です。
地元に留まる若者は少なく、新しく入ってくる若い世代もいません。
また、かつては高収入を得ることができましたが、近年は低価格な輸入木材の増加により、携わる人々の収入は減っています。
仕事内容はキツく収入も少ないのなら、若者が就業しようとする気にならないのは当然かもしれません。
若者にとっては魅力的な仕事ではなくなっているので、高齢者の比率は年々高まり、林業の分野も高齢化社会になっているのです。
このまま林業の分野で高齢化社会が進めば、これまで培ってきた技術や知識を伝承することもできません。
携わる人々も年々減少していくので、日本を支える一つの産業が滅亡してしまう可能性すらあります。
ですから、業界全体で様々な対策をして、高齢化社会の問題を解決しようと努力しています。
高齢化社会の問題を解決するための糸口となるのが、林業のIT化です。
大自然を相手にする仕事とコンピューターを使うIT化は、相性が悪いと思われるかもしれません。
しかし、全体をコンピューターで管理をすれば、産業の効率化を進めることができます。
その結果、作業員の負担も減らすことができますし、これまでより少人数で作業を行うことも可能です。
また、効率化によってコストを下げることもできますから、木材の販売も価格も下げることができます。
さらに弊社鈴鹿木材では、国産木材の素晴らしさを伝える活動をしながら、品質の良い木材を提供しています。
こうした活動が実を結び国産木材の普及率が高まれば、林業の高齢化社会も解決に近づくでしょう。

 

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