帰農と帰林業、その接点(2018)

日本では地方の建設業者が農業や林業に参入するケースが多くなっていますが、人材不足は相変わらずです。
慢性的な人材不足を解消しようとする試みは帰農と帰林業の接点のひとつです。
テレビなどで活躍する芸能人が田舎に家を購入して農業を行うケースも増え、昔に比べると気軽に帰農できる環境が整っています。
現在はどのような農家でも機械化が進んでいるため、仕事の半分を農業にする生活も可能です。
最近はスマート林業も注目されています。
日本は世界でも有数の天然資産保有国ですが、外国の安い木材を輸入するようになったため林業の勢いがなくなっています。
スマート林業とは、IT技術を駆使して森林の管理をできるようにすることでコスト面でも安全面でも効率のよい経営を行う取り組みです。
昔は森林の調査にかなりの日数がかかりましたが、現在では高度な空撮技術を用いることで伐採状況や樹木の育成情報を素早く収集できます。データ化も簡単なので、コスト削減にも役立ちます。
林業における深刻な悩みのひとつが人材不足です。
林業就業者が少なくなり、伐採期なのに必要な人材がいないという事態が日本各地で発生しています。
業界が縮小したことによるコストの削減問題もあります。
従来のやり方だとコストがかかりますが、最新技術を使ったスマート林業であれば若い林業就業者の育成が可能になります。
市場の需要も把握しやすくなるため、全国の自治体がスマート林業に注目しています。
GISという地理情報システムを使えば、森林マネジメントシステムが可能になります。ある森林においてどのくらいの伐採率になるかが把握できれば、人員的なコストを削減できます。
セミナーを開催することで即戦力になる人材も育成できるので、未来の日本を考えた場合にメリットは大きくなります。
農業問題にしても森林の問題にしても日本が抱えている大事な問題で、特に若い世代に興味を持ってもらうことが重要です。
最近は若い世代にもアピールするような取り組みが全国規模で行われています。

 

トップへ戻る