林業とIT

 

1960年には44万人を数えた林業従事者も、2005年になると5万人程度にまで落ち込みました。
海外の安価な木材の需要が高まった影響も重なり、現在日本の木材自給率はとても低いものとなっています。
従事者の減少は高品質の木材を安定供給する事を困難とし、その結果さらに海外の木材輸入を加速させる結果となりました。
日本の林業の衰退は森林の保全という観点からも好ましい問題ではなく、森林が荒廃が拡大するという事は、品質の良い木材の供給が困難となるという事を意味増し、荒れた森林は地域住民への悪影響も及ぼしします。
それらを抑える為にも、きちんとした伐採や植栽を行う為の林業従事者を増やし、品質の高い国産木材の安定供給をしていかなければなりません。
また、従事者の高齢化という問題も避けられないものとなっており、これら諸問題の対策が急がれています。
まずは国産建材の利用を増やす為、より多くの方に日本の木材の特長を知ってもらう必要があります。
その情報を発信するツールとしてITの利用が今後大きな役割を担う事でしょう。
日本の建物に使う建材としてはその土地の建材が最も適しています。
日本の家屋に国産建材を使用するという選択肢や需要を増やすという点だけではなく、海外にも日本の建材の良さをアピールしていく事が可能となります。
単なる価格の安さではなく、長いスパンで見た時の品質面・経済面・耐久面などの利点を認知してもらうという努力も今後さらに必要となり、また日本の森林が抱えている問題、林業従事者の現状、林業の魅力の発信など、より多くの情報を伝える為にも一層のIT導入が必要とされる事でしょう。
特に若者の雇用に関しては、ITがその橋渡し役を担う事が期待されます。
弊社鈴鹿木材は林業従事者の育成、技術継承など、林業に関するあらゆる問題改善に取り組んでいます。
こういった輪を拡げていく事は、林業の未来を考える上でとても重要な事であると言えます。

 

 
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