30世紀の林業について

 

林業は人々の暮らしと自然の調和を両立させる、大切な仕事です。
木材は木を伐採する意外に調達する方法はありません。
コンクリートが登場して久しい今においてなお、その需要は依然として高いのです。
同時に、適切に山の木を伐り倒していくことは、適切な環境を整えることに繋がります。
適度に開けた森には、太陽光の恵みを受けて、多様な生態系が保持されるのです。
このような知恵は、人間が長い年月をかけて作り上げてきたものです。
同時に、たとえ30世紀の未来にあってなお、保持していくべきものであります。
21世紀より10世紀前になると、平安時代の中期から後期に当たります。
この頃にはすでに、林業の形態は整いつつあり、山に入って木を伐採する人たちが、住宅環境を支えていたのです。
もちろん、パソコンもエアコンも、スマートフォンも存在していません。
重機などもありませんから、ほぼすべてを手作業で行っていたのです。
にもかかわらず、都には多くの壮麗な建物が作られ、現在もなお姿を残しているものもあります。
これらはすべて、日本建築の優れた点であり、同時に林業に携わってきた人の奮闘の賜物なのです。
21世紀より1000年近い未来、すなわち30世紀を考えると、そこには現代人の想像を絶した世界が待ち受けていることでしょう。
そもそも、人類が今の形のままなのかさえ、分かりません。
人工知能と融合した、まったく新しい生命体である可能性すらあります。
しかしそれでも、文化というものは受け継がれていくことで進歩していくものです。
美しい自然と共生していくためには、長い知恵を蓄積してきた林業の存在が、重要となっていくのです。
弊社鈴鹿木材では、過去と未来を繋ぐ架け橋として、林業の興隆と維持に努めています。
今、山の中で木に触れ合っている職人、そしてそれを求めているお客様こそ、文化を守る大切な存在です。
これからも、自然と人間を両立させる仕事に励んで参ります。

 

 
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